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釣りの師匠と呼ばれる人

ご無沙汰しています。ザキさんです。

今回は釣りの記事では無いのだが、なんとなく気になったので書きたくなった。

事の発端

先日とある飲み会で知り合いAさんが

「俺は◯◯さん(Bさん)の釣りの師匠だからね!」

と、BさんがAさんを師事しているということを、飲み会で同席していたメンバーの前で意気揚々に語る場面があった。

実際のところ2人の関係性がどういったものなのかはわからないが、この場に限ってはBさんから「そうなんですよ〜」や「Aさんのおかげで釣らせてもらいましたからね〜」と言った話もなく、BさんがAさんを師事しているという意見にBさんは同調しているようには感じなかった。

確かに、BさんがAさんと釣りを同行したことで、Bさんがレベルアップし、目的の魚が釣れたというのは事実だが、それに対して「尊敬」し「師事」しているのかどうかはまた別の話。

というのも、Bさんは良くも悪くも釣りに対するプライドが高く、自分のこだわりをなかなか崩さない面があり、いわゆる自分の釣りを大切にしているタイプの釣り人であるので、特定の人を師事するということは正直考えにくい。

また、そもそも、このAさん、以前から「俺が教えたから釣れた」と本人以外に吹聴する節がある。

これの原因となるのが、Aさんが「道具」「釣り方」を逐一指定・指示して、釣らせようとするからだ。

Aさんが何十年と通っているフィールドなので、Aさんの言うとおりにしておけば釣れる確率は飛躍的に上がる。それはいい。

ただ、その経験則を押し付けて「俺が釣らせた」という発言は、釣らせてあげてお互いに喜ぶことよりも「釣らせた自分は凄い」という承認欲求が満たされる言わば自慢の側面が強い。

Bさんのようなこだわりが強いタイプの釣り人はこういったタイプの人間は特に嫌うのではないだろうかと、個人的には思う。

また、AさんとBさんはだいぶ年齢も離れており(Bさんが年上)、いろいろなメンバーがいる中で一方的にそう言われるのは「ん?」と思ったのではないだろうか。

私自身もAさんに対して普段の言動や態度などから「好き勝手言うね〜」「自分が尊敬されてると思ってるのか…」と思うことが多く、こういった理由から、憶測ではあるが「BさんがAさんを師匠として師事」している発言は、Aさんが勝手に思い込んで言ってるだけなのではないかなと思った。

 

私の釣りの「師匠」

私には一人、釣りの師匠と仰ぎ尊敬する釣り人がいる。

それは私が社会人になって釣りにハマるキッカケを作ってくれた、小学校から同級生の釣り人Mさん。

Mさんには、餌・ルアーに拘らずさまざまなオカッパリの釣りを教えてもらった。

個人的に思い出深いエピソードが、シーバスを釣りに行った時である。

河川でフローティングペンシルを使って慣れないドッグウォークをしていた私に、同行してくれたMさんは「あそこのポイントに投げたら釣れるよ」と、教えてくれた。
教えてくれたポイントになんとかキャストしルアーをアクションさせてみると、するとどうだろう、一発でヒット。
念願の初シーバスを釣ることができ、その時私は「こいつマジですげぇな…」と驚嘆した。

それからというものの、私はMさんの釣りスタイルを「真似」することにした。
当時の私は若く気難しく難ある性格で、変なプライドもあって、人真似などはしたくないというタイプだった。
しかし、彼が言うことには信ぴょう性があり、彼の釣法を実践すると裏付けとして釣果がついてくるので、素直にアドバイスも受け入れることもできた。
そういったことがあり、釣行回数を重ねていくにつれ、私はいつからかMさんのことを尊敬の念を込めて「師匠」と師事するようになった。

私はMさんを釣り友達に紹介するときには「彼は俺の釣りの師匠です」や「俺は彼に釣りのイロハを教えてもらいました」と最初に言う。

私はここ数年でやっと自分の釣りスタイルを確立できてきたが、その釣りスタイルの根幹となっているのは間違いなくMさんが教えてくれたことだと思う。
最初の釣行から10年経ち、Mさんとは今でも共に釣りに行っている。
ある時はどちらかが釣れたことで笑い喜び、ある時には大会でライバルとして戦い・・・。

私が本当に心から気兼ねなく楽しく釣りに行ける間柄なのが、私の師匠Mさんである。

 

私が考える「師匠」という存在

師事してくれたことに恩義やリスペクトを感じ「この人は俺の師匠なんですよ」と言われた時に初めて「師匠」という存在になり得るのではないだろうか?

自称師匠(Aさん)が指導した相手に対して「俺がアナタの師匠だ」という発言は極めて自己中心的で傲慢な発言であり正直イタくて見てられない

 

Aさんは当人の前では釣れたことを賞賛するが、裏では別の人に「釣らせてあげた」「俺の言うとおりにしたから釣れた」と言う。

一方、Mさんは、彼の真似をして釣れたとしても「まじか、ナイスー!」といった感じで自分の手柄のような言い方をするわけでもなく、素直に褒めてくれる。

 

私はそんなMさんとは、お互い尊敬しあい、歳を重ねてもずっと楽しく釣りに行けるような間柄でありたいと思う。

この記事のカテゴリー:雑記

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